Blue willow のある食卓
ーEveryday with Bluewillowーー
雨音で目がさめた春分の日。 前夜にほぼ用意をすませていた餅米と小豆で ぼた餅の仕上げをする頃には 雨ももう、上がりそう。 庭のカリンの木にピンク色の蕾を発見。 高い所の枝に鳥達が集っては、 飛び立ち、またやって来る。 ぼた餅で朝食。 餡子には珈琲を合わせるのも好き。 あ、今、ホーホケキョも聞こえた! すっかり日差しの戻った午後。 のこぎりの使い方を習って 息子は巣箱作り。 デコボコながらもなんとか形になり 庭の木に設置。 使ってくれたらいいね! 見上げた空は、ほんのり淡い春の色でした。 (2019.3.21) |
昨日の風は強く、 手がかじかむほどに冷たかった。 今日は雨。 濡れていこう、と思えるほどの春雨は まだ少し先みたい。 急ぎ足で帰宅すると 入試休みの娘が在宅。 あたたかく、誰かが居る家に帰るのは いいものだ。 早速、薬缶をかけて お茶の用意。 リンツァートルテを作った生地の残りで焼いた 素朴なクッキーもある。 ねえ、バス停近くの自販機に貼ってある 缶コーヒーのポスター見た? 「自分の道しか、行けないし」 それ、それ! 「行けない、じゃなくて、 行けないし。」 そこがいいよね、と盛り上がり、 you tubeで実際のCMも見て、さらに盛り上がる。 まだ熱い紅茶が美味しい三月の午後遅く。 頑張りたまえ、新受験生。 母も、頑張る。 自分の道しか、行けないし! (2019.3.13) 冬の終わりに リンツァートルテを焼いた。 キッチンをシューベルトの音楽で満たし、 やがて、同じくオーストリア生まれのトルテが焼ける香りも 満ちてくる。 毎日のようにシューベルトを聴いた冬だった。 悲しくない音楽なんて考えられない、 そんな言葉をシューベルトは遺している。 (2019.2.28) |