Blue willow のある食卓
ーEveryday with Bluewillowーー
今日も明日も、一週間先まで傘マーク。 眩しい真夏の日々は、 お盆休み明けに一変。 あんなに暑くてうんざりしていたはずなのに 降り続く雨は、 季節の終わりのメランコリーを助長する。 あらがうように夏らしいデザートを作ってみたり、の レモンメレンゲパイ。 2019年の夏、 長年乗ってきた家族の車を乗り換えたり、 教室に通い始めるほど息子が将棋に夢中になったり、 バイオリンバージョンの「君の瞳に恋してる」を毎日のように聴いたり・・・ 中でも大きかったのは、娘の渡英。 準備期間、滞在時、帰国まで 家族一緒にドキドキワクワクハラハラ。 早朝便で羽田に戻り そのまま国内線に乗り継ぎ、 無事、地元の空港に降り立った娘の笑顔を迎えた あの喜びの朝が この夏一番の思い出です。 (2019.8.23) 小野竹喬の「海」が観たくて、 笠岡の美術館にやってきた。 この色。 この、青緑色。 休憩室のソファで 英国にいる娘とラインでおしゃべり。 猛暑の海辺の町と、 肌寒いロンドンと。 美術館を後にして、 本物の海を見に行く。 竹喬が描いた海が 真夏の日差しを受けてきらめいていた。 残暑お見舞い申し上げます。 (2019.8.9) |
目を覚ますと 荷造りの終わったスーツケースが ぼんやりと視界に入ってきた。 傍にリュックと、ウエストポーチ。 明日、娘は英国に発つ。 留学奨学生に応募したい。 娘がそう切り出してきたのは、年明け頃だった。 一時的な気まぐれ? そんな思いで話半分、任せていたら、 着々と準備を進め、 一次、二次と審査を通過。 最終的に留学のチャンスを手に入れてきた。 それはとても嬉しいことであり、 自分のことのように胸は踊ったけれど 親として送り出す立場とあれば、 手放しで喜べることばかりではない。 渡英の日が近くにつれ、 眠りの浅い日が増えていき 今もリビングの端でうとうとしていた。 不思議だな・・・ まだ覚めきらぬ頭で思う。 かつて、私は英国文化を紹介する雑誌に記事を書いていたし、 科目としてでなく、「言葉」として英語と出会えたらと 娘をプリスクールに通わせた。 でも、その後の彼女は 英国や英語に特別な関心を持つことなく成長してきたし、 そのようなものだろう、 私も、そう受け止めていた。 ところが、今、 17歳になった娘は 自ら英国に飛び立とうとしている。 高校3年生の夏休み。 受験生ではあるけれど、 進学後に自分がやりたいと考えていることを 大学のサマースクールで学んでくる。 得難い経験になるだろう。 留学準備の買い物に出かけた先、 ファストファッションの店で 二人して同じスカーフに一目惚れ。 ちょっと60年代のイギリス風? 娘は、ウエストポーチに 私はショルダーバッグにつけて お守りの代わりに。 いざ、Swinging London! (2019.7.28) |