Blue Willow のある食卓 vol.20
どんなものと合わせても
いつも新鮮な驚きをくれるブルーウィロウ。
はっとさせられる瞬間を
暮らしの中から切りとって。
バレンタインデイ前日の日曜日。 運転免許の更新に行く途中、カーラジオで ザ・ビートルズの♪When I'm sixty-fourがかかりました。 When I get older losing my hair Many years from now Will you still be sending me a Valentine Birthday greeting s bottle of wine (まだずっと先のことだけど 僕が年をとって、髪の毛がうすくなったとしても キミは バレンタインや バースデーカード、 ワインを僕に贈ってくれるかい?) そんなフレーズで始まる、軽快な一曲。 数多いビートルズの曲の中でも、ベスト5に入るお気に入りで 以前より、メロディーも歌詞もなんてチャーミングなんだろう、と 大好きな一曲でした。 車を降りても、ずっとこの曲が頭に流れています。 そして、免許用写真の撮影。 二人とも、少しばかり気合いが入っていました。 なにせ、いい写りだったためしのないこの手の写真で 旧・免許証のそれは、イケテル・・・とはいかなとくとも まあ、実物を思えば上々よね・・と言える希有なるものだったから 是非、今回もと密かに密かに意気込んでいたのです。 (うふふ、青いですね。我ながら) そしていざ、出来上がった免許証を見て お互い、絶句、そして爆笑。 二人そろって 冴えないったらありゃしない! 前回、タートルネックを着てすっきり写っていた、とのささやかな事実から いそいそと、今回もタートルで挑んだ私。 撮影直前には、「すっきり、すっきり〜」と わざわざコートまで脱いだというのに、 前回は黒で、今回がベージュという選択も大きな誤りだったかしらん。 ぼんやりくすんで、5歳は年をとって見えます。 これだったら、襟にファーのついたコートを着たままだった方が どれだけ、明るい写真となったことか。 彼は彼で、これまたお笑い! 吉、とでるはずだったオレンジ色のセーターが、 妙にのっぺりと写ってしまった真面目な表情とアンバランス 可笑しくてたまらない。 お互い、言いたいだけ感想を言って 娘にいぶかしがられながらも それぞれの写真と、空回りに終わったやる気を 笑って、笑い合いました。 You'll be older too. And if you say the word I could stay with you I could be handy, mending a fuse When your lights have gone You can knit a sweater by the fireside Sunday morning go for a ride Doing the garden,digging the weeds Who could ask for more Will you stilll need me, will you still feed me When I'm sixty-four. (キミだって 一緒に年を取るのさ もし キミがそれでいいって 言うのなら ずっとキミの傍にいてあげるよ 僕は役に立つんだから 電気が切れたら ヒューズを直してあげたりするし キミは暖炉のそばでセーターを編んだり 日曜の朝のドライブに出かけたりしよう 庭仕事をしたり 雑草を抜いたり それ以上のことは 望まないさ まだ、僕を必要としてくれるかい? まだ、僕に食わせてくれるかい? 僕が64歳になっったとしても・・・) 翌、バレンタインデイ当日。 娘と一緒にハート型のクッキーを作りながら まだ あのメロディーが頭から離れません。 そして、おかしな二人の写真も! まあ、いいよね。 他の誰にも見せたくないような写真を、 こうして笑えること。 これもまた、よし、としようではないか。 たわいもないことで こうして笑い合える仲でありたいね。 私達が64歳になっても・・・・ それにしても、When I'm sixty-four. なんてブリティッシュな歌詞なのでしょうね!
さて、娘。 バレンタインに向けて、プリスクールではcraft dayが。 この時間は、親子で参加して ハートのモビールを作りました。 スクール側が用意してくださった王冠?もハートだらけ。 ピンク好き、ハート好きの娘は、ご満悦です。 (通園時は、まだ ぐずぐず涙目ですけれど!) 日々、家の中が賑やかになってゆく今日この頃・・・・ それもまた、よし。 (2005.2.15) |
2月。 始まりの春には少し早いですが 娘がInternational Preschoolに通い始め、 新しい暮らしがスタートしました。 まだまだ親子の自由な時間を楽しみたい、と幼稚園への三年保育は見送った私達ですが 子供は子供と一緒に、育つもの。 そろそろ親のいない所で、 子供同士ならではの‘育ち合い’の場をもう少し与えてあげたいとの想いも強く持っていました。 又、いわゆる勉強として英語と出会い、ずっとそれと関わってきた私にとって 勉強ではなく、‘環境’として外国語と接することに、憧れと可能性と感じていまし 行く先の分からないままに加速する日本の子供英語に疑問を持っていましたので 特別なお勉強や知識としてではなく、 あくまで道具としての言葉、というスタンスで英語を捉えることの出来る International Preschoolの存在は、とても魅力的でした。 娘、三歳三ヶ月。 日本語の基礎は、ほぼ確実になりましたし 現在、仕事としては携わっていなくとも 私自身の興味から、娘が小さな頃から比較的英語が身近にある生活であり これからも おそらくそうでしょうから 今、この選択をすることはきっと彼女の世界を広げてくれるだろうと判断しました。 そういうわけで、登園日数や時間をこちらが決めることのできるInernationalPre schoolを選び 週三回ほど午前のみ通園させることにしたのです。 登園初日。 予想通り、娘は私から離れようとせず号泣しました。 始まりの9時になってしまったけれど、しがみついています。 多くのお母さんが経験する切なさとはいえ 私の胸も張り裂けそう。 けれどもそれを振り切って、車に乗り込み、心の中で娘に声援を送りました。 これから3時間半は、出産後はじめての一人きりの時間です。 この時間に、やりたいことややらなくてはならないことは沢山あり それを心待ちにしてはいるのですが 初日の今日は、特別! 頑張っている娘にロールケーキを焼くことにしました。 折しも 寒波到来で今年一番の寒さ。 白く吹雪いている窓の外のように 「大丈夫かしら」と私の気持ちも落ち着きません。 そして・・・・そわそわした心がでてしまったのでしょう。 スポンジを巻くときには、見事に失敗してしまいました。(巻き終わりの位置のなんとまあ!)
「おいしいね、おいしいね」
それでも帰宅した娘は、へなちょこロールケーキを喜んでくれました。 緊張が解けたのか、いつもより饒舌でハイテンション。 Preschoolでのことも、早速いろいろと話してくれます。 一緒にテーブルについていて、私はぼんやりと、 食べ物の思い出ということを考えてしまいました。 私が食いしん坊だからでしょうか、 食べ物の記憶は、割と鮮明に覚えていることが多いのです。 ちょうど3年前、 出産の里帰りを終えて、家族三人の生活がはじまった冬の日。 忙しい赤ちゃんライフに備えて 朝の10時から、夕食のブリ大根を煮込んだものでした。 当時、抱えていたいろんな気持ちと共に あの日の食卓は今でも忘れることができません。 あれから 3年が経ったんだなあ。お姉ちゃんになったなあ。 おやつを終えた娘は、早くもPreschoolごっこです。 あの日のブリ大根が忘れられないように、 寒い寒い冬の日のロールケーキ。 子離れの第一歩の日のロールケーキ。 娘の社会生活一日目のロールケーキ。 形は崩れてはいるけれど、今日のケーキを私は忘れることはないでしょう。 いつもそれをそっと支えてくれている ウィロウと共に。
ちょっぴり不安? ・・・・大丈夫。 You can do it. (2005.2.3) |
| ♪おかあさん なあに おかあさんて いいにおい おりょうりしていた においでしょ たまごやきの においでしょ 屈託のない歌声がお風呂場から聞こえていて ずきん、と胸が痛んだ。 あんな叱り方をして、ごめんね。 目の前の怒りにまかせて、 言わなくていいことまで、口ばしってしまった・・・ もっと違う叱り方があったのかもしれないのに、と 私自身に余裕が足りなかったことを反省しています。 パパとゆっくりあたたまっておいで。 あがってきたら、ママ謝るね。 そしてベッドで一緒に本を読もう。 明日の朝は、たまごやきを作るよ。 レストランに行って、何が食べたい?って聞くと 「たまごやき!」って答えてくれるほど あなたの好きな たまごやきをね。 ママのママから受け継いだ、ちょっぴり甘めのたまごやきを。 ママのママから受け継いだ、ちょっぴり甘めの卵焼きを。
(2005.1.20) |
小説、随筆、共に一冊ずつ そして料理本とも、紀行文とも言えるチーズケーキについての一冊。 平成17年のお正月には、計三冊の本を読みました。 こんな時間をプレゼントしてくれたのは、雪! 元旦の朝は、しんしんと雪が降り積もる気配で目が覚めました。 年末を私の、年始を万蔵氏の実家で過ごす私達にとって いつもは 山口から岡山への移動日となる元旦ですが 今年は、雪の為に、高速道路にも乗れず。 まさしく、まっしろに白紙の一日が、突然ぽっかりと差し出されたのでした。 ふしの河沿いの河川公園は、一面の銀世界です。 こんな雪、娘は生まれて初めてですし、 私自身、本当に久しぶり。 元旦からそんな中に飛び出してゆく酔狂は、私達くらいでしたので 広い公園を 我が物顔にひとしきり三人で遊びました。 そして 読書。 めったに会えない私の母と娘が、ここぞとばかりの仲良しぶりをいいことに 私達は至福、極楽、な読書三昧となったのでした。 窓の外は、雪の日独特の静けさ。 胸の内には、今し方歩いてきたばかりの懐かしく大好きな場所の雪景色が、 その余韻をあたたかく宿しています。 良い年明けになりました。
そんな日に読んだ「チーズケーキの 旅」(山本ゆりこ)より ポーランド風チーズケーキを。 タイトル通り、世界各地に伝わるチーズケーキが丁寧に取材してあり レシピもついていますから チーズケーキ好きにはたまりません。 スタイリングや、旅先の写真にもセンスを感じます。 もちろんイギリスのチーズケーキも紹介されていたのですが まず食指が動いたのが、このSernik polski. しっとりと濃厚で、ほどよい酸味。 きめも細かくて、想像通りの美味しさでした。 蒸し焼きにしたケーキの焼き色とウィロウとのコンビネーションも どこか素朴で、やさしい雰囲気。 この本を頼りに、今年は私もキッチンで チーズケーキを巡る旅にでてみようと思っています。
ポーランド、といってまず思い浮かぶのは やはりショパンでしょうか・・・ 東欧は、憧れの地。 実際の旅も、いつか是非。 以前、万蔵氏が出張に出て買ってきてくれた ポーランドの切手を眺めつつ、想いをあたため。 (2005.1.13) |