Blue willow のある食卓
ーEveryday with Bluewillowーー
〜 クリスマスの音楽 2006〜 イブの夜、外は雪が降っています。 眠れない子供達がそっと寝室を抜け出すと 階下はまだ あたたかで もみの木や、暖炉の火、 そして クリスマスプレゼントの包みのにおいで満ちています。 きらめくツリーの前で 子供達は魔法がかかったように動くこともできません。 「このとき きゅうに こんなよふけに しんしんとふるゆきのなかから うたごえがしました。 おもてで たしかに だれかうたっているのです。 しずかに しずかに ゆきのよをぬって」 窓辺にかけよった子供達が見たのは ランプをかかげでキャロルを歌う大人達の姿。 「うたごえは ゆきといっしょに そらからふってくるみたいでした」 マーガレット・W・ブラウンの文章と 舞台美術家出身というベニ・モントレソールの絵が 夢のような美しさで調和して、 聖なる夜にこれほど相応しい本はないかもしれません。 本をとじてなお、 子供達が聞いた「きよしこのよる」が 胸の中で 静かに響き続けます。 引用「クリスマス・イブ」 マーガレット・W・ブラウン/ぶん ベニ・モントレソール/え やがわ すみこ/やく (ほるぷ出版) 12月に入ると、娘のバレエの基礎レッスン時の音楽が 普段とは異なり、クリスマスバージョンにかわりました。 「Let it snow」「Oh Christmas Tree」「Do you hear I hear」etc どれもよく知るクリスマスの定番メロディーでありながら そのアレンジや、一瞬で私の心をわしづかみに。 こんな時、私はただただ まっすぐに 音楽というものの大きさを思わずにはいられません。 言ってみれば、それはドレミファソラシドの組み合わせ、 それが、どう組み合わされ、どんな楽器を使い、どう演奏するかで そこには無限の世界が広がるのですから! 無限という音楽の可能性に 心が震えます。 そんなわけで、「Christmas Music For Ballet Class」。 トウシューズのツリーのジャケットもかわいらしい 軽やかで、華やかな一枚。 バレエレッスンに使わなくとも、 クリスマス前の心楽しい時間を 十二分に演出してくれる素敵な音楽です。 今年のクリスマス、 なんといっても一番の思い出は 娘がいろんなクリスマスソングを覚えたことでしょうか。 受け身で、なんとなくはしゃいで過ぎていたこれまでとは異なり、 歌を通して、それにまつわるさまざまな言葉や習慣を知り、 クリスマスというイベントを 俄然、積極的に楽しんでいる様子でした。 クリスマスには、心浮き立つ曲が本当に沢山。 それはクリスマス本来の意味とは少し趣を異にするものであっても 寒い季節に心をあたためる幸せなものに違いはありません。 娘はスクールで毎日歌うのが楽しくて仕方ないらしく、 ツリーの横で口ずさみながら描くのも やはり、一生懸命大きな口を開けて歌っている姿の絵なのでした。 二学期最後の日は、スクールのクリスマス会。 「The Nativity story」を読み、 親子でクリスマスクラフトを作り、 お母さん達が趣向をこらして作ってきたお料理やお菓子を 皆でわいわいと囲む 楽しいひとときです。 とりわけ、子供達が披露してくれたパフォーマンス イギリス伝統の「12days of Christmas」(クリスマスの12日)は かわいらしく、心に残るものでした。 ソロパートも堂々と歌いあげる娘の姿には 私もびっくり。 何を見ても警戒し、恐がり、 お友達とのクリスマスパーティーでも、児童サークルのクリスマス会でも サンタさんの衣装より、トナカイ ルドルフのお鼻より 真っ赤になって泣いていたおちびさんが こんなにしっかりしてきたんだね・・・ 「12days of Christmas」 娘の成長を実感した思い出の一曲になりそうです。 イヴの日。 私がスポンジを焼き、 万蔵氏と娘がデコレーションをしました。 製菓コーナーのアラザンが ずっと気になっていたらしい娘。 あの銀色のつぶつぶが「食べられるのかどうか」 どうしても試してみたいというので 今年はアラザンを使っての飾り付けに。 アラザンを一面に散らして、 アクセントに小さな小さなバラの蕾。 愛らしいケーキのできあがりです。 たまご色のやわらかなスポンジと チョコレートクリームの美味しいハーモニー。 今年もまた、家族揃って 楽しい一日が過ごせたことに感謝して Merry Christmas! (2006.12.25) |