Blue willow のある食卓
ーEveryday with Bluewillowーー
秋の日のヴィオロンの・・・
〜秋のおわりに〜 コーヒーが好きなのですが、 自らが豆を挽くほどではなく だからといって、インスタントでは物足りない。 普段はドリップ用に挽いてもらったものを できるだけ新鮮なうちに飲みきれる量だけ 購入するようにしています。 とりわけ、手に入りやすいスターバックスのVeronaは定番で きらすことはありません。 コクがあって、味わい深く ‘他でもなくコーヒーが飲みたい’という気持ちに きちんと応えてくれます。 気分にせよ、体調にせよ、 ‘他でもなくコーヒーが’という時がよくある私。 最近はコーヒーをいれていると この一節が頭に浮かんできます。 ‘秋の日の終わり、 たましいに油を差すために 濃いコーヒーをすする’* たましいに・・・とまではいかなくとも、 コーヒーには確かに 私のどこかに‘油をさすような’力があって いつもそれに助けられながら 日々、どうにか乗り切っているようにさえ感じています。 *「微笑だけ」長田 弘 「1日の終わりの詩集」(みすず書房)から クラシカルな紙の袋に詰められているのは Bettysの紅茶。 Bettysは北イングランドはヨークシャーにあるティールームですが そのお茶が日本でも手に入ること、 それを扱っているお店のスコーンが美味しいことを 翻訳工房ロゴスの井口さんに教えていただきました。 今や日本で美味しいスコーンと出会うのは難しいことではないけれど これほどイギリスを感じさせてくれるスコーンは そう多くはないのでしょうか・・・ その味には、イギリスの小麦粉を使っていらっしゃるのかな?と思うくらい 何か絶対的にイギリスを感じさせるものがありました。 ミルクティーとスコーンは たましいを幸せにしてくれる最適にして最強のコンビネーション! どちらもこちらにお願いすることができます。 イングルサイドカフェ 秋の三色バウムクーヘン、 妙に親しみを感じるなあ・・・と思ったら 娘の1歳のお誕生日に購入した積み木セットと よく似たグラデーションだったのでした。 「カエデ」の肌色と、「ブビンガ」の明るい茶、 そして「ウエンゲ」の濃げ茶の三種類の天然木。 届いた時も、端正な佇まいに息を飲みましたが 6年間の傷や汚れ、思い出も染み込んで 一層良い風合いになってきました。 もちろん、今なお現役です。 7歳になった娘は、 お誕生日を機に、念願の音楽を始めました。 ずっと懇願されてはいましたが 思うところあり、なかなかその思いを叶えてあげなかっただけに レッスンを始めた彼女は本当に楽しそう。 こちらがちょっと驚いてしまうほど、意欲的です。 7年前、彼女が生まれた時には 「豊かで美しい調べを奏でるような人生を」 という想いを込めて、命名したものです。 時期がきたら音楽を・・・というのは ですから、私の願いでもありました。 夢が叶って浮き足立っているのは、 私も同じでしょう。 娘自身は「どんな楽器も弾いてみたい!」と意気込みましたが、 最終的に選んだのはバイオリン。 まだまだ、初めの一歩の段階ですが 積み木を重ねていく時のように、土台をしっかりと据え バウムのように、丁寧に丁寧に学びを重ねていき いつか彼女らしい調べをきかせてくれるようになれば こんな嬉しいことはありません。 金色の弱い日差しが 落ち葉の絨毯に 気まぐれな模様を作ります。 気がつけば、初冬。 秋の余韻を惜しみつつ、 クリスマスの準備を、少しずつ。 コートを着込んで見上げる こんな季節の灰色の空が大好きです。 (2008.12.10) |
いつの頃から、こんなに広まったのでしょうね。 今では10月ともなれば、ハロウィーンムードが漂い 店頭にはオーナメント用のかぼちゃや、ユーモラスなグッズがお目見えするようになりました。 娘がプリスクールを卒園した今年は、 仮装パーティーも、trick -or-treatingもないけれど ハロウィンの歌を歌ったり、かぼちゃのプディングを作ったり、 楽しまない手はありません。 そして、なんといっても 今年はとびきりかわいらしい絵本に出会えたので、 その中でハロウィーンの季節を味わっています。 タイトルは「Ghosts in the House」 女の子が町外れの家に引っ越してくるのですが そこは、なんとおばけの住む館だったのです! でも、大丈夫。 女の子だって、ただの女の子ではなく、 実は魔女だったのですから。 さて、さてどうなる、魔女とおばけ達の暮らし。 その絵と展開のかわいらしさには 思わず頬が緩みます。 作者のKazuno Koharaさんは 英国ケンブリッジ在住の日本人なのだそう。 版画という手法だからでしょうか、 どこか日本的で古風なエッセンスが見え隠れしつつも あくまでモチーフやテーマは西洋のハロウィーン。 そんな面白さも この本の魅力といえるかもしれません。 全編通して、オレンジ、白、黒の三色使いも印象的です。 これが第一作目とのことですから これからの作品が楽しみです。 そして・・・ どれほどハロウィンが広まったとしても こちらもずっと受け継がれていくのでしょう、 地域の秋祭り。 Jack-o'- lanternもいいけれど、赤い提灯も風情ある。 trick or treatもいいけれど、法被姿の「わっしょい!」もカッコイイ。 太鼓にお囃子、おでんのにおい。 子供達がおのおの作成して持ち寄った書や絵が 蝋燭に照らされた幽玄な光景・・・ 日が暮れたら私もだんじりを引く子供達について 町内を回りました。 しみじみ、日本の秋です。 (2008.10.25) |