Blue willow のある食卓
    ーEveryday with Bluewillowーー













    この色に会いたくて・・・



    あっという間に過ぎてしまう
    紅玉の季節をつかまえる。



    (2011.11.12)




    w
    .


    バイオリンの発表会。


    


    娘にとって三回目の発表会は
    表情も、姿勢も
    これまでと全く違う。
    バイオリンとの距離がぐんと近くなったことが
    伝わってくる演奏だった。

    どこか借り物のようだった楽器と
    今や分身のようにぴたりと寄り添って。






    「心臓がでんぐりがえりして、
    口からでそうだった!」
    独奏もアンサンブルも無事に弾き終えた彼女に
    いつか機会があれば、と思っていた
    hanaのバイオリンクッキーを記念に。







    お母さまと娘さん姉妹の三人で営まれている
    焼き菓子屋さんhana.
    おじいさまであり、
    岡山にもゆかりのある染色工芸作家、
    柚木沙弥郎氏デザインのクッキーはじめ
    ホームメイドのやさしさたっぷりのお菓子を作られています。


    hana


    (2011.10.30)



    キャロットケーキを作ろうと台所に立つと、
    小窓から清々しい空気が流れこんでくる。
    秋晴れの日曜日。
    娘と万蔵氏は朝はやくから映画に出かけて行った。


    ボウルにシナモンを加える。

    「ママ、みてぇ」
    続いてナツメグを混ぜる。
    「ママ、きてぇ」
    息子にエプロンを掴まれて
    あちらこちらに連れていかれながらも
    どうにか生地をオーブンに入れる。


    スパイスの豊かな香りが漂い始める頃には、
    おもちゃの車の運転手君も絶好調。
    「はっしゃ、しんこう!」
    「しゅっぱつ、おーらい!」
    お気に入りの台詞を高らかに言ってはみたけれど
    ちょっと 惜しいね。


    午後からはパートナー交代で
    発表会を控えた娘のバイオリンレッスンに。
    楽器はひとつ大きいサイズになり、
    今年は初めて合奏にも挑戦。
    憧れのヴィヴァルディのコンチェルトは
    翳りを帯びた秋の午後の陽射しにも似て。


    課題も、伸びしろも
    十二分にある。
    それってなんて素敵なことなんだろう。
    レッスンに付き添う時はいつも
    私まで明るい気持ちに満たされる。
    金木犀がうすく、濃く香る
    レッスンの帰り道。
    女同士、よしなしごとの花が咲く。
    「あのね、パパはね
    映画の間ずっと泣いていたんだよ。」






    夕方はみんな揃ってキャロットケーキ。
    チーズクリームのアイシングが
    スパイシーな生地をまるくまとめて
    秋はやはらかに暮れていき。

    (2011.10.02)