Blue willow のある食卓
ーEveryday with Bluewillowーー
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ホームセンターだとか工務店だとか、 ショールームだとか・・・ この夏のお出かけといえばそんな所ばかりだったから 車で1時間走っただけなのに 海があって、山があると、 ちょっとした旅気分。 ジェラート食べて、 オリーブの畑を駆け下りて 薄暗くなるまで海岸で貝殻を拾って。 夏の大きな雲と、秋の鱗雲が 仲良く空に浮かんでいた 9月の休日。 (2014.09.15) |
一人でバイオリンを弾いていた娘が 皆と合わせて演奏してみたいと言い出したのは、昨年の今ごろ、 小学6年の夏の終わりだった。 小学校では合唱部に所属して、皆で造り上げる音楽の楽しさを知っていただけに いつかそんな日がくるだろう・・・ 予想はしていた。 オーケストラに入団したのは、 そんなわけで、ごく自然な流れだった。 小学生から大学生までが在籍する、町の学生オーケストラだ。 中学校に入学して普段の練習時間がぐんと減っても 日曜日には、たっぷりとオケで弾く時間が持てるようになった。 初めてオケの一員として演奏した時の、「すっごく気持ちいい」が 「ヤバい!」に変わったのは、いつ頃だったろう。 ヤバいという言葉が持つ、全てのニュアンスを 私もまた、瞬時に理解した。 だって、分かるもの。 「気持ちいい」を、遙かに超越してる。 あの音のうねりの中で演奏して 自分も音楽の一部なったら、ヤバいに違いないでしょ! 夏の終わり、 オーケストラの一員としての二度目の演奏会を迎えた。 演目は、「くるみ割り人形」。 バレエとの共演だ。 なんといっても、メロディーメーカーの チャイコフスキーが作曲なのだ。 これでもか、これでもか、 とメロディアスな旋律の目白押し。 この刹那に身を任せることができるなら悪魔に魂を売ってもいい、 そんな風にさえ思える恍惚のフレーズが、 何度も登場する。 聴き手ですらそうなのだから、弾き手ならばなおさら。 少し不思議な感じはしたけれど クリスマスの音楽、「くるみ割り人形」と共に、 暑い夏は過ぎていった。 本番の幕が開いた。 「くるみ割り人形」は、素晴らしい出来だった。 会場の外は夏だけれど、 中はすっかりクリスマスの夜だった。 実は、年に二回開催されるこの学生オーケストラの演奏会には 娘がバイオリンを始める前、 まだ彼女が幼いころから、ずっと足を運んできた。 小さな彼女は、くまのぬいぐるみのまるちゃんを抱いて 私の隣の席で、よく すうすう眠っていたものだ。 その彼女が今、団員となり、 仲間達と、この音楽を奏でている・・・ 舞台の上で不思議な世界を旅するクララみたく、 夢のような、はるかなる想いに運ばれているうちに 幕は下りた。 「くるみ割り人形」第二幕の舞台は、お菓子の国。 チョコレート(スペイン)に、コーヒー(アラビア)、 それからお茶(中国)の踊り、 アーモンド菓子の羊飼いの女性があし笛を吹いて踊る 「あし笛の踊り」もあれば 有名な「こんぺい糖の踊り」もある。 どの曲も個性的で魅力的だけど・・・ 私はやっぱり、コーヒーかしらん。 NO MUSIC NO LIFE NO COFFEE NO LIFE バナナブレッドと同じ頻度で焼く 定番中の定番、コーヒーのケーキを焼いて チャイコフスキーの高揚を、何度でも! (2014.09.12) 4だ |