Blue willow のある食卓
ーEveryday with Bluewillowーー
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春休みのキッチンから(1) 4月某日 久しぶりに、雨。 トマト、オリーブオイル、白ワイン、アンチョビ、ハーブ・・・ くつくつとマリナーラソースを煮る。 朝昼晩、と三食があっという間にやってくる休みには 先の自分を助けるべく、先手先手の下ごしらえ。 ソースもたっぷり仕込んでおく。 yuu 細かな春雨が、庭のカリンの小さな蕾にも。 まさしく、おくるみに包まれた赤ちゃんだ。 昨日はその木の下を「秘密基地」にして友達と大はしゃぎしていた息子も 今日は、所在なげ。 そうそう、春休みって、そういうものなんだ。 春の絵本と共に好きな一冊、 「ときには ひとりも いいきぶん」を そっと置いておく。 ”ひとりのときは かんがえごとをするのもいい。 なんにもしないのも、すごくいい。” * さて、マリナーラソースは、 旬のアサリと一緒にパスタに。 *「ときにはひとりもいいきぶん」 ハイディ ゴーネル 作 えくに かおり 訳 (パルコ出版) と 3月某日 友達が越していったばかりの町で 日本一早く桜が満開になった、というニュースを背中で聞く。 サンドウィッチを作りながら。 たしその それについて多くを話したことはなかったけれど 彼女も竹久夢二が好きだった。 気がつけば、手が夢二デザインのクロスを選んでいる。 彼の描いた着物の格子柄がモチーフとなっていて 濃紺と赤、そこに水色も入っているところが、 しみじみ夢二さんだ。 夢二の故郷、 こっちの桜も、もうすぐ見頃だよ。 3月某日 娘の所属する学生オーケストラのスプリングコンサートが終わりました。 いただいたお花やお菓子も、ふんわり春色。 2 ドボルザークの壮大な「新世界から」の後、 駆けるように舞台に戻ってきた指揮者がアンコールのタクトを下ろすと 軽やかに始まった「SONG OF THE BELLS」 心浮き立つ、すてきな、すてきなワルツでした。 SONG OF THE BELLS
香りたち、去っていき、また香る |