Blue willow のある食卓
ーEveryday with Bluewillowーー
クリスマス近いある日、 ニュースを見ていたら息子が言ったのでした。 「いやなニュースばっかりだね」 本当は、そうじゃない。 ばっかりなんかじゃない。 報道されない私達の日々のあちらこちらに、 いやじゃないニュースだって、沢山ある。 でも・・・。 光あふれるこの時季にもなお、 世の中のトーンは、重苦しい。 得体の知れない黒い影が、 私達を覆っていることは、否めない。 憎しみではなく、思いやる心を・・・ クリスマスの日にあらためて。 世の中をめぐる漠然とした不安に心塞がれるとき、 聴きたい曲があります。 初めて聴いたのは10年以上前ですが、 以降、ずっと大切に聴いてきました。 明るさが、あるのです。 雲間から差し込んでくる陽の光のような一筋の明るさに 励まされるのです。 希望を込めて・・・ |
冷たい冬の雨の降る午後、
帰宅した息子は、ずぶ濡れなのだった。 傘は学校にあったはずなのに・・・ 「あ、傘? 階段の途中で気がついたけど、いいやって思ってそのまま帰った。」 体、ランドセル、手荷物までびしょぬれ。 芯から冷えているのだろう、ひとしきりタオルで拭いてもなお、 まだ少し震えている。 にもかかわらず、である。 「おやつにアイス食べていい?」 小一男児の摩訶不思議! して、数日後の雨降りの日。 今度はきちんと傘をさして帰ってきた。 にもかかわらず、にもかかわらず、である。 体、ランドセル、手荷物に至るまで ほとんどが濡れそぼっている。 どこに傘さしてるんでしょ。 要するに、傘をさしても、ささなくても さほどの違いはないのであった・・・ 小一男児、無敵なり。 12月に入った時、お菓子をいろいろ買ってきて 折り紙でアドベントカレンダーを作りました。 お菓子を入れるカップは、息子が折り オーナメントは娘が担当。 入れたお菓子は、 フーセンガムから、ミニどらやきまで、なんでもあり! もはや、アドベントカレンダーの趣はありませんが 学校から戻ってきたときに 受験勉強中の娘は、朝勉強時のおめざに、 カップひとつ分のsomething sweetが 子供達の冬の日々の小さな楽しみとなっていました。 それも、あと1つを残すのみに。 24日くらいは、と パラソルチョコレートが待っています。 (やっぱり、どらやきじゃあね。) カップには入れられないけれど、 クッキーも焼きました。 アーモンド粉と粉糖で作る、三日月型のキプフェル。 さっくり、ほろりのドイツのクリスマス菓子です。 小一男児も、サンタさんを待っています。 まるちゃんと一緒に・・・ (2016.12.23) |
12月の赤 今年のカレンダーも、最後の一枚に。 シュトーレンは、 毎年、違うパン屋さんで買ってみるのが楽しみ。 今年のものは、かなり好み! クリスマスまでに、もう一度買いに走ってしまいそう。 目に留り、心奪われるガラス作品を辿ってみると 一人の作家に行き着く・・・ ということが続いていました。 ステンドグラス作家、尾崎雅子さん。 満を持して、個展を訪れたのが先月末のこと。 ご本人からもお話を伺うことができ 時間をかけて作品を見せていただきました。 そして、悩んで、悩んで選んだのが 赤いドアの小さな家。 朝の光を受けて、 そのきらめきは、尊いほどに。 夜には、夜の輝き。 家の中のLEDライトを灯すと 明かりが、ゆらめきます。 ちらちら、ゆらゆら あたかもそこには、あたたかな人の営みがあるようで・・・ ちらちら、ゆらゆら 慌ただしいこの時期にあって 時間の針が止まるひととき。 今宵もまた、見入ってしまう。 12月ももう、半分が過ぎようとしています。 (2016.12.14) |