Blue willow のある食卓
ーEveryday with Bluewillowーー
紅葉の公園で一組の親子に目が留まった。 ベビーカーには小さな女の子、 はらはらと落ちてくる木の葉に手を伸ばしている。 お母さんは女の子の目の高さまで腰をおとし 一緒に梢を見上げながら、 時折、女の子に声をかけている。 懐かしい光景。 遠い昔のような、ほんの少し前のことのような・・・ 娘が16歳の誕生日を迎えた。
私からの誕生日のプレゼントは YUJI OHNO&LUPINTIC SIXのジャズライブ。 娘も、もちろん私も、 昔のテレビシリーズの「ルパン三世」(特にThe 2nd season) そしてその音楽が好き。 どんな風にアレンジされても、何度聴いても いつも新しく、常にカッコイイ。 大野雄二氏のピアノをはじめ、 ギター、ベース、ドラム、 トランペット、サックス、ハモンドオルガンで構成された 華やかでパワフルなサウンドを 並んで、心ゆくまで楽しんだ。 16歳。 言いたくても言えないこと、 伝えたくても伝わらないこと、 お互いに、きっとある。 言葉が足りないような、言い過ぎてしまうような そんなジレンマがもどかしい日々。 でも、同じ空間で同じ音楽に共鳴し 「最高だったね!」 その幸せに、まずは感謝。 誕生日を機に、アルバムをめくると 落葉にはしゃぐ娘の写真が目に入った。 親子を見かけたまさにその公園、 小学校一年生の秋だったっけ。 小さく、軽やかだった背中に、 今は重い重いリュックを背負う高校一年生。 駅通りを娘と歩く機会があった朝、 「さっき、娘さんと歩いてました?」 職場で声をかけられた。 「車から見えたんですけど・・・」 まだお子さんが小さいその方は、おっしゃる。 「なんだか、いいですね。」 私より背が高くなった制服の娘と歩ける期間も、 そう長くはない。 いつかまた、そんな親子を見かけて 遠い昔のような、ほんの少し前のことのような・・・ なんて思うのかもしれない。
さて、こちらは作り置きの定番「チキンカレー」。
次元ファンの娘と私。 次元がチキンカレーが好きだというエピソードを知って以来、 我が家では「次元カレー」と勝手に命名。 なんにもしたくない休日など、 これが冷蔵庫にあると安泰です。 「そろそろ、お昼にしない? “ルパン”でも見ながら。」 疲労と宿題にどんよりしているsweet sixteenも この時ばかりは、目を輝かす。 次元はもちろん素敵だけど、 目的を果たす為に どこまでも執念深く、不死身な銭形警部も 徹底的に自分の欲望に忠実な不ニ子ちゃんもいいよね。 脇目もふらないほどに一生懸命な大人は、 いつだって、かっこわるいほどかっこいい。 大人の入り口、16歳よ、 学ぶべし! やっぱりこれ! (2017.11.19)
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「カステラの焦げたにおいをかぐ時は、
詩には「冬」という題がついていたような気がするけれど
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