Blue willow のある食卓
ーEveryday with Bluewillowーー
台風の心配もなく、
特別な予定もない 久しぶりにまっさらな週末。 秋晴れの青空と 爽やかで少しひんやりとした空気。 気持ちよすぎて 深呼吸とも、ため息ともつかない大きな息が 朝から、何度も漏れる。 今年の発表会も無事に終わり、 まだ、余韻の中にいる。 まるで遊園地のアトラクションのように 弾き終わるなり、「もう一回弾きたい!」と言った息子は 小学生時代の無邪気な娘そっくり。 演奏後「弾いているときに戻りたい」と言っていた彼女にとっては すでに、9度目の本番。 伴奏とのアクシデントにも動じることなく、 自分のバイオリンを弾ききった。 リーフパイは 発表会の裏方(おみやげ係!?ともいう)の私が選ばせていただいた。 幾重にも層になった木の葉のパイは、 毎年、秋が巡ってくるごとに、 成長した演奏を聞かせてくれる奏者たちにぴったりの気がして。 子供も、大人も、学生も、社会人も 皆忙しく、それぞれに制約や事情があるけれど そんな中、バイオリンを弾き続けているということ。 そして、少しずつ、少しずつでも その層が重なり、厚みを増しているということ。 そのことに心打たれるし、 荒削りであれ、未完成であれ、 実際、本番で放たれる音楽のエネルギーには胸をつかれるものがある。 私自身の層はどうなの? 自分にハッパをかけていたら、 丸善から電話。 「来年の筆跡カレンダーが入荷しました。」 もうそんな時期! 筆跡カレンダー (♪)は、すっかり恒例になっていて 毎年のお楽しみだ。 まるで一服の絵のような存在感で リビングの一角にこのデザインがあることが 風景としてすっかり馴染んでいる。 2019年は、ショパンの筆跡とのこと。 楽しみ! まずは今年の残り3ヶ月を仕切り直して やり残しなきよう、悔いなきよう、 来年にバトンタッチできますように。 (♪)カレンダーの紹介ページに流れているのは、 ノクターン20番嬰ハ短調「遺作」です。 ピアノの詩人と呼ばれるショパンですし やはりピアノ曲にこそ、彼の魂は宿っているに違いないのですが パールマン演奏のこのバイオリンバージョンならば。 Itzhak Perlman Chopin Nocturne in C#minor (2018.10.14) ワレモコウに風を感じ、 20回目の結婚記念日を祝い、 お彼岸には、お萩を作り、 またたく間に、長月も流れていった。 いよいよに迫った子供達のバイオリンの発表会のため、 週末は、先生のお宅に通いつめる。 レッスンを終えてお宅を出ると、 金木犀が香る日もあれば、 おでんのにおいに包まれた肌寒い雨の日も。 私にはその年初めておでんを作った日を記す、というおかしな癖があるけれど 今年の初おでんは9月30日。 書き記して、 ひとつまた、季節の駒を進める。 (2018.9.30) |
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