Blue willow のある食卓
ーEveryday with Bluewillowーー
まだ暗いうちに家を出て、 誰もいない早朝の海に。 夏休みになって 初めての外出となった息子。 夏以降もオンライン講義が決まった娘。 それぞれに思いはあれど、 いつだって、お腹はすくし、 美味しく食事ができるというのは とりあえずは幸せなことだ。 早起きして作ってきたツナサンドと 残りもののブルーベリーカスタードタルトで朝食。 そろそろ陽もあがってきて 一日が動き出す時間には、海を後にする。 今年はそんな夏。 別の日には、日のすっかりおちた郊外で 流星群を待った。 ファストフードのテイクアウトをして 車中で腹ごしらえ。 夜空に期待をかけながら 田園ど真ん中。 鳴き声の様子からして、蛙たちだけは密らしい。 果たしてピーク時には、 それぞれが流れ星をしっかり見届けて もう一回、あと一回、と子供達。 早朝の海と、深夜の流星と。 時間にも場所にも制限はあるものの、 それゆえの楽しさ、というものも なかなかのもの。 今年はそんな夏。 (2020.8.14) |
久しぶりに空港へ続く道を走る。 どこに行くというわけでもないけれど まばゆい緑と、広がる夏空に 心は解き放たれ、 期末試験が終わった日の開放感を リアルに思い出した。 あの特別な開放感が 夏の入り口だった頃のことを。 ここは果樹の町。 道沿いの直売店には桃が並んでいる。 さまざまな品種の中から、 「なつごころ」を選んだ。 コンポートにすると ひんやりつるんとやさしい夏が 思い出よりも甘く滴って。 (2020.8.) |