Blue willow のある食卓
ーEveryday with Bluewillowーー
hig 朝夕は空気もひんやり、 日が暮れると虫の音に包まれるようになりました。 温かい飲みものに、心ほどける季節。 オーブンも本格稼働です。 時計の針も少しずつ動き始め、 対面授業が増えてきた娘はようやく大学生らしい生活に。 息子は、学年別ながら運動会の開催も決まり 毎日のように体操服を持ち帰る日々。ターイヘン! だけど、それはやっぱり嬉しい悲鳴です。 実りの秋になりますように・・・ 今年はことさらに強く願います。 先日、22回目の結婚記念日を迎えました。 休日だったので、烏城周辺を散歩。 旭川ではカヌー体験をしています。 まだ暑さの残る一日でしたので 万蔵氏も子供達も、 気持ちよさそうに漕ぎ出していきました。 久しぶりの開放的な時間に 笑顔も弾けています。 そんな彼らを月見橋から眺めながら 22年という年月について思いを巡らすのは 感慨深く、幸せなひとときでした。 カラフルな日々をありがとう! When it's only you are here, I celebrate every day, and each night. (2020.9.21) |
「秋子の麦藁帽子だけが、 竜胆(りんどう)のいっぱい咲いた草むらの中に落ちていました。」 季節の狭間を行ったり来たりの今。 小説を読んでいてふと目が留まったのは 麦藁帽子と竜胆、 夏の装いと、秋の花。 ふたつの季節が ひとつのフレームに収まっているような一節だった。 三島由紀夫の小説を読んでいると その色彩や構図が あまりに絵画的で忘れがたいものとなる。 そのようなシーンと出会うことが、ままある。 頁を閉じても、 物語の筋を忘れたとしてもなお、 そのシーンだけはいつまでも心に刻まれて離れないほどに。 物語の本筋とは別のところで、 そのシーンは、既にひとつの物語になっている。 那
「彼女は粗末なぶどう色のセーターと、
引用は「夏子の冒険」三島由紀夫(角川文庫)より ** 季節の狭間を行ったり来たりの日々。 食卓も、またしかりだ。 庭のピーマンとミニトマトを使って この夏最後のトマトソースを作り、ラタトゥイユに。 真夏は野菜を大ぶりに切って冷やしていただくのもよいけれど、 今日は、小さめに切ってパスタソースに展開。 野菜の旨味がぎゅっと凝縮されたソースは ショートパスタによくからむ。 パルミジャーノをたっぷり削って 狭間の一皿をしみじみと。 (2020.9.19) |