Bluewillow のある食卓
ーEveryday with Bluewillowーー
息子のランドセルの底から くしゃくしゃになって発見されたプリントには こう書かれていた。 「バスの中 ただ聞こえるは 雨の音 今日一日も 夢の中」 日帰り修学旅行の時のことを 授業で歌仕立てにしたものなのだろう。 確かあの日は、旅行の全行程をなんとか楽しめた後、 バスに乗った直後、 雨が降り始めたと言っていた。 心地よい疲れに身をまかせてうとうととする 6年1組の子供たち。 小学校生活後半はコロナに翻弄されてしまったけれど 最後に修学旅行が実現して本当によかった。 そして、今日、 とうとう卒業式の日を迎えた。 前日までのポカポカ陽気とうって変わり 朝から土砂降り。 激しい雨が体育館の屋根を打ちつけている。 堂々たる入場が 晴れやかな証書授与が 胸をうつ旅立ちの言葉が 6年間が過ぎ去ったことを告げているけれど どれもこれもが夢の中のような気がするのは ただ聞こえてくる雨の音のせいだろうか。 雨と緊張の卒業式。 終わったらどっと疲れがでてきたね。 いい夢を見ていますか? 卒業おめでとう。 (2022.3.18) 古典と、ケーキ。 確かにそれらは必需品ではない。 ないけれど、 「必ずしも必要でもなければ急ぎでもない、 そういうものがないと、こころが死ぬんです」* いわば、不要不急の必需品。 読み継がれてきたものと、甘いものが好きだ。 「古典とケーキ」 読了して、ふたたび最初のページを開く。 第一章、「夏目漱石の”文鳥”といちごジャム」 この春初めての苺ジャムも、 つややかに煮上がっている。 *引用 「古典とケーキ」 甘い再読 愉悦の読書案内 梶村啓ニ (平凡社) (2022.3.13) |
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