Bluewillow のある食卓
ーEveryday with Bluewillowーー
ああすればよかった、とか ああ言えばよかった、とか。 不惑の年も過ぎたというのに まだそんなことをぐるぐるしながら週末を迎えるなんて、 ちっちぇーな、自分。 そんな時は、 でっかい空を見に行く。 飛行機の写真を撮ることが好きな息子について 空を眺めに行く。 365日、春夏秋冬、朝昼夕。 いつだって空はいい。 ちっぽけなことを 吹き飛ばしてくれるエンジン音もいい。 でも今週末はテスト週間に入ったから 撮影に行くつもりはないらしい。 ・・・となれば、いくらぐるぐるしてたって 私は私でエンジンをかけるしかない。 珈琲を淹れて クリームチーズをぬったトーストに 林檎の甘煮をのせてみる。 清々しく澄んだ朝の空気に 渦を巻いていた澱もとけだしてきた。 テーブルに秋の日差し。 少しずつ、回復の兆し。 (2022.10.15) 秋到来、バイオリンの発表会が近づいてきました。 今年は大好きなピアソラの「リベルタンゴ」を演奏する娘。 衣装は、袖にボリュームのある赤いブラウスと 黒いパンツに決定。 曲のイメージにも、ショートヘアの娘にも よく似合います。 でも、もう少し華が欲しいよね、と 装いに似合うピアスを選びに、一緒にショッピング。 思えば、本番の衣装選びは バイオリンを始めたときからの楽しみのひとつでした。 ピアスを探して歩き回ったので 立ち寄った珈琲店での甘く冷たいカフェオレが沁みました。 「続けるって、素敵なことね」 毎年、発表会会場の花をお願いしている花屋の方が 今年も予約に伺うと、 そうおっしゃっいました。 そうですね、としみじみ。 最後の発表会までのカウントダウンも始まっていますから 14年分の積み重なった思い出に 少しだけ、センチメンタルになる母です。 こちらは数年前の秋。 公園で姉弟アンサンブルの練習をしていた頃の なつかしい光景です。 その後、息子は小学校最後の発表会でバイオリンは辞め、 バイオリンを弾くことに未練はないときっぱり。 と同時に、 「言葉より何より、僕には音楽が一番心に響く」とも。 続けることは素敵なこと。 でも、形に拘ることはない。 彼は彼に合った形で、「一番心に響く」ことを 大切にしてくれたら、それが何よりです。 その後、今年の発表会も無事に終わりましたが 夜、お茶を飲みながら早速、 「来年、なに弾こっ!?」と娘。 ・・・それまでに、諸々、丸く収まっているといいねえ。 発表会翌日、 就活スーツを着た彼女は、遠い街行きの新幹線に飛び乗って行きました。 (2022.10.09) |
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