Blue willow のある食卓
ーEveryday with Bluewillowーー
Summer Weekend Table 梅雨明けを待たず、猛烈な暑さ到来。 いきおい、 スパイシーなものやガツン系が美味しい。 でも、そろそろほっとしたいよと 体の声が聞こえたから 週末はおでんに決めた! 玉ねぎのすりおろしをたっぷり入れたつくねと、 オクラや夏大根も加えて。 翌朝のよく冷えて、味がしみたものも しみじみ旨し。 息子は〆に出汁だけをおかわりして 天を仰いでた。 庭のバジルが茂ったので バターに混ぜ込み(大蒜も少々!) ハーブバターに。 青々しいバジルの香りが、夏。 まずはトマトとチーズをのせてトーストに。 魚のソテーに添えるのも楽しみ。 榛(はしばみ)色のリボンの麦わら帽子を買ってもらったのは 中学三年生のとき。 この色がいいよね! 母と意気投合して、 二人してたいそう気に入っていた。 その帽子はもちろんもうないけれど 数年前、同じ色のリボンの帽子を見つけて、 思わず購入。 それを見てもらうこともなく母は亡くなり 先日、一周忌も無事に終わった。 帽子を被って、ぷちん、ぷちんとバジルを収穫していると 「その色がいいじゃない」 空から見守ってくれている母の 明るい声が聞こえる気がする。 だよね! リボンの ジャムやクリームは、 あればあったでもちろん美味しいけれど スコーンそのものの、素朴な味と食感が好きなので さっと焼いて、そのまま食べることも多い。 今朝は、ロンドン風の少ししっとりしたタイプ。 明日から忙しくなるので 今日はゆっくり読書したい。 読み始めたばかりの本の中では、子どもたちが今、 ロンドンから郊外へ出発したばかり。 「二十分ほど走ると、窓の外はロンドンの灰色の街並みから、 だんだんと緑の風景に変わっていった。 緑は、はじめのうちこそまばらで、 巣穴から飛び出したウサギのようにさっと目をかすめる程度だったが しだいに増えていき、 やがて一面緑の景色に変わった。 雨の多いイギリスの天気は、きらわれることも多いけれども この雨は驚くほど豊かな緑を生む。」 * *「図書館がくれた宝物」 より (ケイト・アルバス 作 櫛田理恵 訳) |
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