Blue willow のある食卓
ーEveryday with Bluewillowーー
春から独り立ちをする娘の 新生活の準備が急ピッチで進んでいます。 難航したのが、住まい選び。 何を優先したいのかと問えば 「二口コンロ!」 一人暮らしで一番楽しみにしているのは料理なのだそうで 確かに、それならば コンロが一つだとちょっと不便。 でも、単身マンションに二口コンロのあるキッチンという条件、 予算内でクリアするにはなかなか難しいのです。 住まいづくりは、巣作り。 小さなものから、大きなものまで 少しずつ、少しずつ 自分で心地よい空間をつくっていのは 本当にワクワクするものです。 私自身、18歳で一人暮らしを始めた頃から 背伸びをしたり、失敗したり・・ いろんな経験を重ねながら その時なりの暮らしを楽しんできました。 そういえば、はじめて買ったお皿も ブルー&ホワイトのもの。 スーパーマーケットの前にたった陶器市で 100円玉ふたつだったか、みっつだったかで 宝物を手に入れたような気分に。 実家から持ってきたものでとりあえず間に合わせていた 一人暮らしのテーブルが ずいぶんと豊かになったように感じたものでした。 そのときの喜びが今のeveryday with bluewillowにも 繋がっているのかもしれません。 さて、新社会人の一人暮らし準備。 「二口コンロ」 以外は 思い描いていたものには、なかなか届かず。 でも、狭いマンションにだって 大きな夢は持ち込める! そして、暮らしは工夫次第で いくらでも楽しめる。 あとは、少しずつ、 巣作りを楽しんでいってくれたら。 (2024.2.11) ふたりでホットケーキを食べながら、 クマは思いました、 このたのしいおやつの時間が いつまでも、いつまでも続いてほしいと。 けっしておわらないでほしいと。 外は、まだ雪でした。 クマの家の、たったひとつの小さな窓は、 雪あかりで、ほおっと明るくなりました。 ふと、北風の少女は、いいました。 「ねえ、知ってる? 雪も、おちて来るときは音をたてるのよ」 「・・・・・・」 クマは、びっくりしました。 雪ほど静かなものはないと思っていたからです。 「雪は、ほと、ほと、ほとって 歌いながらおちてくるのよ」 「そう!」 クマは、じっと耳をすましました。 ・・・・・・ ほと、ほと、ほと、 ・・・・・ 小さな小さな音でした、 けれど、やさしいあたたかい音でした。 白い花が散るときも、こんな音がするでしょうか。 月の光がこぼれるときも こんな音がするでしょうか。 「北風のわすれたハンカチ」 安房直子 (2024.2.02) |
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