Blue willow のある食卓
    ーEveryday with Bluewillowーー



















    春、娘が東京へと旅立って行きました。
    出発の日はあいにくの雨。
    送迎デッキで
    ポロポロと涙の止まらない息子と私。
    万蔵氏が静かに傘を差し掛けてくれていました。




    ‘春にして君と離れ’
    シェイクスピアのソネットだったでしょうか。
    ふとそんな一節が胸に浮かんできます。
    そして、沸き起こるのは、寂しいというより、
    どうしてなんだろう?という思い。
    これから全てが始まる季節だというのに、
    どうして、お別れなんだろう。
    雲の向こうに機体が消えていくと
    それでも、どこか清々しく
    終わりと始まりを受け止めている自分もいました。




    気持ちが揺れることの多かった、ここひと月。
    ただでさえ春は
    ぼんやりとしてしまう性質なのに
    今年はなおさらです。
    4月が来て、桜も咲いて
    「入社おめでとう」のラインを送った日。
    帰宅すると
    卒業式にいただいた花もまだきれいに咲いていて、
    境界線のぼやけた季節のあわいに
    ただ、ぼんやりと立ちすくむしかないのでした。
















    (2024.4.02)