Blue willow のある食卓
ーEveryday with Bluewillowーー
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お江戸紀行(4) 旅の最後の目的は 一人暮らし一年目の娘の住まいを訪ねること。 「二口コンロは譲れない」という条件で探した物件は ちょっと駅から遠いけれど 「運動不足解消にちょうどいいよ」と 軽やかに自転車を漕ぎ、 「ふぞろいパプリカ袋いっぱいを100円で売ってくれる、最高!」な 馴染みの八百屋に通い、 「今は弾けないけれど、落ち着いたらきっと。」と バイオリンの楽譜を本棚に飾って。 晴れた日には遠くに富士山を望める小さな部屋は すっかり彼女の城となっていた。 思い出す。 ちょうど昨年の今ごろから春まで、 私はとにかく悲しくて仕方がなかった。 |