Blue willow のある食卓
    ーEveryday with Bluewillowーー








    Travel Tea Moment
    (1)






    ジョルジュ・ルオーはフランスの画家。
    そのルオーから名前をとった喫茶店が
    本郷にあります。
    創業1952年、もとは画廊喫茶だったそうで
    店内にはルオーの作品も。
    上野からたっぷり歩いて

    この趣ある喫茶店に入りました。















    銀杏が最後の輝きを放つ11月末。
    2階席の窓辺からは
    美しく色づいた街路樹が見渡せます。
    というよりも、窓からの眺めも
    壁に飾られた絵画と同じく、この店の一部。
    年季の入ったテーブルや椅子には
    ここに集った人々の記憶と思い出が
    層となって積み重なっているよう。
    静かなのに、どこか熱いものを感じるこの場所で
    今年もまた家族で集まれたことを
    心から嬉しく思うのでした。






     







    午前中は仕事だった娘も
    ちょうど合流。
    誰よりも娘をかわいがってくれていた母が
    ここにいたら。
    いえ、いえ、
    さっき、父が鞄の中に入れた母の写真を
    ちらと見せてくれましたからね。
    ( ・・・まあ、いるとは思っていましたが! )















    おみやげに珈琲豆を購入して店を出ると
    暮れかけた街に、小雨が降っていました。
    日の光をあびた銀杏も美しいですが
    雨にぬれてしっとりと黄色味を増した銀杏も
    それはまた。
    帰りは無理せずタクシーにしようかと
    本郷通りで車を待っていたのは
    ものの2、3分だったでしょうか。
    それでも、
    珈琲の余韻、銀杏の色、夕暮れの空気・・・
    今思い出しても、
    それはなんだか胸がきゅっとなる時間なのでした。





    ❇︎















    ちなみに、私にはルオーの好きな作品があり
    子供達が生まれる前から家に飾っています。
    今も彼らがバイオリンを練習する玄関ホールにかけているのですが
    今回、娘が初告白。
    「子供のころ、その絵がちょっとこわかった」
    なんと!
    気づかなかったなあ。
    でも、そう言われて見てみれば、分からなくもないかも。
    なあんて、
    今はもうすっかり大人になった彼女と笑い合ったのでした。







    (2025.12.07)