Blue Willow のある食卓 vol.23
どんなものと合わせても
いつも新鮮な驚きをくれるブルーウィロウ。
はっとさせられる瞬間を
暮らしの中から切りとって。
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| 村人たちは高い誇りを持っていた。 村が市になることを「発展」とは思っていなかった。 緑の国土をいとおしみ、せいっぱい村をきれいにして住んでいた。 イギリスは世界で一番村の美しい国だと思った。 安野光雅氏の「旅の絵本」(福音館書店)のあとがきの一節です。 図書館でこの本に手が伸びたのは 以前目にした新聞記事を ふと思い出したから。 それは、この本を思い出の一冊だと語る ジャズボーカリスト、小林桂さんへのインタビューで、 ここに描かれた風景に 15歳で訪れたイギリス・ヨークシャーのそれが重なること、 そして、色や映像と音楽が密接にリンクしているという彼の中で その風景を前に響いてくるのは ‘ほのぼのとしているけれど、もの悲しい感じ’のメロディーだということが 述べられていました。 ’ほのぼのとしているけれど、もの悲しい。’ なんだか、自分がイギリスの田舎に持つ印象が凝縮されているような表現だなあ・・・ もちろんこの場合の ‘もの悲しい’は、あからさまにネガティブなものではなく。 急に この若きジャズシンガーに親しみを覚えました。 早速借りてきたCDをセットすると 流れてきたのは 大好きなスタンダードナンバー「Lullaby Of Birdland」。 どこか人なつこいその歌声は、 ウィロウのボウルに盛ったコーヒービスケットみたい。 軽くて、ほの甘いのに、心地よい余韻が残ります。 ライナーノーツによると ご両親もジャズミュージシャンという家庭で育った彼の記憶には 父親の伴奏で「Sunday」(これまた、お気に入りのナンバー!)を歌う母親の姿が残っているのだとか。 家庭の中にそんなシーンがあるなんて、素敵。 道理でアルバムの中の「Sunday」も、 音楽の楽しさに彩られているようなアレンジだったなあ。 え、世界一美しいイギリスの村の話はどうしたですって? ええ、もちろん、イギリスの村はとびきり美しいと思います。 ほのぼのとして、‘もの悲しい’というところが、ミソ。 音楽も、風景も、そういうニュアンスが潜んでいると ぐっと魅力的になるのですよね。 だから好きなのです、ジャズも、イギリスの田舎も。
新品でもなく、アンティークでもない メイド・イン・イングランドのシュガーボウル。 ほどよい古さと、使いやすい大きさが魅力です。 (一人でかきこむ納豆ご飯によし、 卵とじ料理の際、卵を割り入れる容器によし。 あまりに節操がなさすぎる?・・・かな。・・・かも。) 少し前、えいっ、と 気合いを入れて臨むことがあった時、 結果がどうであれ、それにトライした記念に買いました。 結果がでる前、挑戦に赴いた、その足で。 思い出と一緒に、またウィロウがひとつ。 (2005.7.20) |
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バジルの風味豊かなジェノベーゼソース ・ クリームにまで抹茶を加えて巻いた抹茶のロールケーキ ・ 元気なアスパラガスをたっぷり使ったパスタやポタージュ ・ 小口ネギをこんもり乗せた冷や奴 ・ お酒と塩だけで炊く、ほっこり豆ごはん ・ お魚と一緒に蒸し焼きにしたインゲンは うっすらと油をまとい、いっそう青く、つややかで・・・・ 新緑の眩しい5月。 作りたくなるものも 不思議と緑色のもの多くなる気がします。 緑の元気を 体の外から、内から!
抹茶を加えた白玉だんごに 小豆を加えて、今日のおやつ。 ウィロウの青、抹茶の緑、 それぞれが、初夏にふさわしく つるん、とした白玉の喉ごしが涼やかです。 (2005.6.5) |