Blue Willow のある食卓 vol.38
どんなものと合わせても
いつも新鮮な驚きをくれるブルーウィロウ。
はっとさせられる瞬間を
暮らしの中から切りとって。
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連休の後半、 神戸のダイヤモンドギャラリーで開かれていた 「第9回 すみれ あかね展」を訪れました。 お母さまのすみれさんと、娘さんのあかねさんの母娘展。 今年でもう9回目を迎えられるのだそうです。 あかねさんの絵が好きで、 ずっとメールを通してのおつき合いはありましたが 実際にお会いするのは はじめてです。 ソワソワ、ソワソワ ギャラリーが近づくにつれて 期待が高まり ドキドキ、ドキドキ 鼓動も高鳴ります。 ところが一目お会いした瞬間に、不思議なほどリラックス。 ごく自然な「はじめまして」の後、 穏やかな空気に包まれて 私達家族三人は、あかねさんとお母さまそれぞれの 画風の異なる絵や、それにまつわるお話を 満喫させていただくことができたのでした。 扉や窓、路地裏のお店など 目に留めなければ、流れていってしまいがちな風景の一コマをモチーフに 作品を製作されているあかねさん。 実際に絵の前に立つと 絵に出会った時の感激は増すばかりで (1999年、Kitchen内でご紹介しています。) ギャラリー内を行きつ、戻りつ。 もっともっと、絵の中を彷徨っていたい・・・ また必ずここに来よう・・・ そんな想いでギャラリーを後にしました。
「あかねさんはね、お花のついたペンを貸してくれたの!」と娘。 練習中のひらがなで 娘自らに記帳させていただいたり、 優しくお話をしてくださったり、 娘にとっても楽しいひとときだった様子。 その夜、ホテルの便箋いっぱいに思い出を描いていました。 同じくバルコニーで何やら描いていた万蔵氏、 ギャラリーを後にした時、 「何か描きたくなってきたなあ・・」などと呟いていたので 一体どんな絵が描けたのかしら、と覗いてみると なんとまあ、ビールを片手にプハ〜っとくつろいでいる自分の姿。 「あ〜、ビールがうまい!!」のセリフつき。 とほほ、です。 とはいえ、まったく絵心のない私は、 それすら描けず。 神戸のもうひとつの思い出、 ざっくりと美味しいパイを頬張るだけなのでした・・・ (2007.5.7) |
「ママ、チョコちゃんクッキー作るんだね。」 広げていたレシピのページをのぞき込みながら、娘が嬉しそう。 「ん?」私の方は一瞬のとまどい・・・ そして、思わず笑ってしまいました。 作ろうとしていたのは、ラフに砕いた板チョコレートを生地に加えて焼き上げる ‘チョコチャンククッキー’だったのですから。 なんてかわいい勘違いでしょう、 ‘チョコちゃんクッキー’に改名決定です! チョコちゃんクッキーが焼けたなら、お茶の用意を。 普段よく利用しているのは、リプトンのピラミッド型のティーバッグで 以前はリーフが入っていた、ノスタルジックな色合いの いわゆる「青缶」に常備しています。 カップをしっかり温めておき、蒸らす時に蓋さえしておけば いつも安定した美味さ、忙しい時にも助かります。 最近読んだ記事では「英国ではティーバッグ消費が96%」とのことでしたし アンの家でも、朝の紅茶はいつもティーバッグでした。 もっともアンは、私のようにカップに直接ティーバッグを入れるものぐさはせず、 ティーバッグでもちゃんとポットで淹れてくれていましたけれど。 さて、私がお湯を沸かしたり、オーブンをのぞ込んだりしている間、 「これ一枚もらっていい?」と娘が原稿用紙に何かを一生懸命書いています。 ちょっぴり自慢気に披露してくれた彼女の‘初原稿’ ひとマス、ひとマス、たどたどしい字で書かれていたのは 「アンティークのカップでのむこうちゃはイギリスのあじ。おいしいあじです。 きもちがハートになるぐらいです。すっごいうれしいあじもします。 せかいでいちばんおいしいです」 おやまあ! とりあえず、今日はティーバッグで淹れたお茶をたっぷり、マグでいただきましょ。 これだって結構、イギリスのあじ。おいしいあじよ。 チョコちゃんクッキーと一緒にいただけば まちがいなくきもちがハートになるね。 でも近いうちに、手順をふんできちんとリーフでお茶を淹れてみようね。 もちろんアンティークのウィロウカップを用意して。 (2007.4.1) |
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足を向けて寝ることはできないなあ、と思うほどお世話になっているのは 町の図書館。 ちょうど娘の送迎ルートにあることもあり、 一週間に一度は立ち寄って、 立ち寄ったが最後、どっさりと借りてしまうのが常なのです。 気になる本の情報があれば、えっさ、えっさと、予約を入れて順番を待ちます。 毎回、自転車の前カゴは本の山、後部に娘、 更に、帰りにスーパーにも立ち寄ったりするものだから 友人には「見かけても声かけないね。バランス崩すとこわいもの!」なんて笑われる始末。 はい、見目麗しくなく、あぶなかしいのも十二分に承知しております・・・ でも、分かっちゃいるけど、やめられない。 そういえば、私にとって一番古い図書館の記憶もまた、 自転車の母の背中と共にあるものです。 図書館といっても 本好きの方が自宅の離れに作られた私設の小さなものでした。 古い作りの家で、いつも障子は開け放たれていたこと 畳に足を投げ出して本を読みふけり ふと目をあげると、青々とした田が広がっていたこと。 おぼろげながらそんな風景が残っています。 迷いながら借りる本を選びだし、ようやく帰路につく時、 母の自転車カゴもまた、ずっしりと重かったのでしょうか。
さて、そんなこんなの図書館通い。 このところ娘がとりわけ気に入っているのが日本の昔話です。 方言や昔ことばの面白さ、展開の突拍子のなさ、容赦ない結末は 確かにお話の楽しみの原点といえるかも。 ちょっぴりこわい山姥や鬼も、子供には気になる存在なのでしょう。 その昔ドキドキしながら読んだ「やまなしもぎ」や「さんまいのおふだ」を 私も懐かしく再読する毎日です。 美味しそうなお餅やお饅頭が登場する昔話に誘われて、 今日のおやつは、茶まんじゅう。 まだ湯気のたつ蒸したてのおまんじゅうを ほっくり二つに割っていただくのは、家庭ならではの贅沢です。 黒蜜の香り漂う皮に包まれているのは、 こし餡とクリームチーズ、そして干しアンズ。 和洋折衷のハーモニーは、ウィロウにもぴったり!? レシピは、もちろん図書館で借りた本にお世話になりました。 どんとはらい! (2007.3.17) |