冬時間
くまちゃんと
朝から晩まで一緒。
なんだかんだと かいがいしく世話を焼き、
いまやすっかり ママ気取り。
自転車では、カゴに
スーパーでは、カートに、
キャンプだって、お芋掘りだって一緒。
お風呂に入る時には
洗面所に座らせているほどです。
そんな具合ですから、娘のテディベア
その名も‘くまちゃん’は(その後、まるちゃんに改名!?)
まさに、いつでもどこでも、彼女のお友達。
小さな子供がテディベアを引き連れている様子。
それはもう、文句なしに愛らしい。
ありふれた表現だけど
まさに、絵本の挿絵のようで
時に、注射や耳掃除をしているのも
おかしいやら、かわいいやらでご愛敬。
うん、眺めているだけならね。
やっかいなのは、
その動作、口ぶりが
すべて 私によく似ていること。
思わず 唖然。
思わず、ドキリ。
わあ、これはちょっとなあ・・・
なんて しょっちゅうなのです。
‘
「も〜うっ、いいかげんにしなさいっ!」
バシンッと寝室のドアがしまり、
ぐいっと口元を結んだ娘が、どこか誇らしげに駈けてきました。
言うことを聞かないくまちゃんは悪い子なので
‘やみ(闇)’に連れていったのだとか。
・・・いや、そこまでしたことはないんですけれど、私。
***
小さな子供のいる家なら、
たいていテディベアが暮らしているのではないかな、と想像します。
我が家も しかり。
大きさや重さが 子供の手にほどよく
くたっとした抱き心地が気に入っているのでしょう、
学生時代の友人が出産祝いに届けてくれた
キャラメル色のテディを 娘はとても大切にしています。
遊び疲れて、目はとろん、とろん。
テーブルの上でうつぶせてしまった娘を
ベッドへ移そうと 抱きかかえると
「くまちゃんも 連れてきて・・・」
2歳11ヶ月の、かわいらしい記録です。
・追記・
テディベアと同じくらい、
今の彼女が関心を示しているのが‘文字’。
今日も 今日とて、
ノートとペンを持って、私の所にやってきました。
「ママ、‘いいかげんにしなさい’って書いて!」
・・・・・・
(2004.10.22)