冬時間
The Strawberry Is Sweet,
and So Are You.
保存食という
堅実で、暮らしに根付いた食べ物の存在に
どこか憧れがあるのかもしれません。
我が家では数日で食べきれる分しか作らないので
保存食というほどではないのだけれど
ジャムを作ろうと思いたつ時の気持ちは、
他のものとはちょっと違う、
なにか特別なものがあるように思います。
4パック300円で買ってきた苺は
ジャムになり、ジュースになり、
そしてもう一度、ジャムにすることに。
冬に備えてたっぷりのジャムを作り置きする
ローラのお母さんにでもなったような気分で
はりきって腕まくり、の私です。
「いちごは どうして赤いの?」
「へたは どうしてついているの?」
「このつぶつぶは なに?」
どうしてブームのお手伝い係さんは 目が真剣そのもの。
ヘタをとり、お鍋にいれ、
グラニュ糖をまぶして ぐつぐつ煮ると
爽やかな5月の風が、
甘酸っぱいにおいを窓の外に運んでゆきます。
最後にレモンの果汁を少し。
できあがり!
出来たてのジャムは つやつやとルビーみたいな輝きで
ガラスの器に入れるとしばらく見とれてしまうほど。
Beaconsfieldの水曜市で買い、持ち帰ってきた
どっしりと頑丈で、ノスタルジックな雰囲気のこのガラスの器には
苺ジャムがよく似合います。
この時期、イギリスのあちこちではPick Your Ownの苺畑が大盛況でしょうか。
お手伝い娘をご褒美に連れて行ってあげたいなあ!
(2004.5.12)