冬時間
小春凪の一日
娘のスクールの校外学習で、海辺に行きました。
‘ハーシーズのキスチョコ島’
なあんて、勝手に名前を付けている
かわいらしい形の島が 波間にぽっかり。
「さみしさが あるね」
5歳を迎えた娘は
耳にする旋律や、目にした絵や風景に対して
時折、こんなことをつぶやきます。
それらの対象物の多くは、特に
短調のメロディーであったり、
暗い色調のもの、というわけではなく
一見、明るい音楽や風景の奥底に
彼女なりの「さみしさ」を見出しているのが
面白いところ。
でも確かにそこには、私にも「さみしさ」のようなもの、が
感じられることがあるのでした。
この日、バスが海岸線にさしかかり
窓一面にと銀色に輝く海が見え始めた時も、
「この海には、さみしさが、あるね。」
11月とはいえ、お天気もよく、
瀬戸内海は、静か。
子供達はジャケットを脱ぎ捨て
スモック姿で砂浜を駆け回ります。
お腹がすいたら、みんなでランチ。
スクールライフも早、折り返し地点を過ぎました。
あの子も、この子も大きくなったなあ・・・
今日という日の海みたいに
穏やかであたたかな秋の一日でした。
(2006.11.20)