冬時間
鰻と器の小さな夏旅行
恒例の、といってもこの土地に越してきてまだ2年目なので
2回目のといった方がいいのですが
土用の鰻を食べに 松江まで行ってきました。
暑さに弱い私は7月にしてすでに体調が悪く、
鰻で元気をもらおう!などという調子のいい名目の旅です。
宍道湖の北にある鰻屋さんは、お世辞にもきれいとはいえないお店なのですが
味は天下一品。ひっきりなしにお客さんが入ってきます。
私達も無言でひたすら鰻を食べ、気が付いたらたった15分でお店を後にしていました!
もう一つの旅の目的、それは大好きな窯元を訪ねること。
湯町窯は昨年、偶然に訪れてすっかりとりこになってしまった
大正11年創業の窯場です。
地元の粘土でつくられた、あたたかみのある器は
色合いといい、風合いといい、まさに私の好みで
お店に入ると息苦しくなるくらいドキドキしてしまいます。
バーナードリーチ氏によって直々にもたらされたという
英国風の陶技も、しっくり日本の民芸調になじんでいて
落ち着いた発色の釉薬もまた、魅力的なのです。
昨年は、珈琲茶碗を購入しました。
ここの器、なんといっても珈琲がとても似合うのです。
万蔵氏は、曰く「おばあちゃんを思い出すような」うぐいす色と茶色のもの。
私はまさしく一目惚れしてしまった、ちょっぴりレトロモダンな柄のもの。
今年もお客様用の珈琲茶碗を2客。
やわらかなクリーム色のものと、藍色のもの。
こうして毎年、少しずつ集めてゆくのが楽しみです。