Blue willow のある食卓
ーEveryday with Bluewillowーー
秋・バイオリン・誕生日・そして・・・ 秋は、バイオリンの発表会の季節。 バイオリンを始めたのも娘が小学一年生の秋のことでした。 ガラガラと音を立てる引き戸のお玄関に 当時の娘は「おばあちゃんちみたい」と言いました。 先生ご自身も、娘の祖母とほぼ同世代で レッスン室には書が飾られ、 テーブルには藍のクロスがかかっています。 本棚には、先生の子供さんが(つまり、私と同年代!)読まれていた本が 無造作に、ぎっしり。 私自身、レッスンに伺うとどこか安らいだ気持ちになるのでした。 さて、発表会も五回目となれば、 だんだんと段取りも分かってきます。 通常は週に一度のレッスンですが、 本番一ヶ月前くらいから、土日にピアノとの合わせや 合奏の練習が入ります。 全員合奏は、毎年、ヴィヴァルディーのコンチェルトと バッヘルベルのカノンと決まっていて、 習い始めて2、3年くらいでしょうか、 ある程度、弾けるようになった人が ソロパートを担当し、残りの皆でバックアップ、 先生や、時に、卒業生も交えた アットホームであたかな演奏です。
日曜の午後、 今年も全員合奏の練習です。 木の実の飾られたお玄関に 小さいの、大きいの、靴が溢れかえり レッスン室は満員で、ドアを開け放っての練習に。 忙しい高校生は、自分の出番まで 居間を借りて試験勉強をしたりもして その雰囲気もまた、和やかで、アットホーム。 まるでお盆やお正月に、親戚がわんさかあつまる まさに「おばあちゃんち」のような空気、 そこに流れるバイオリンの調べが なんとも心地いいのです。 娘の出番は、独奏の他に、先生との二重奏、 全員合奏が二曲。 今年の独奏は長い曲に挑戦しましたが 練習の最終日には、「あなたの曲に仕上がったね」と 何より嬉しい言葉をいただくことができました。 そして本番で弾き終えた後は、 「来年の発表会が待ち遠しい!」 バイオリンや先生と幸せな出会いができたことに 私もあらためて感謝の気持ちでいっぱいになりました。 秋は、そして、娘の誕生日がやってくる季節。 12歳の誕生日を迎えた娘。 ティータイムは、紅茶とケーキでというより、 抹茶と和菓子派。 それはそれは美味しそうに抹茶を飲むので 自宅でお茶がたてられるように、 抹茶茶碗や茶筅をセットにして 誕生祝いに贈りました。 かわいらしいバイオリンの干菓子と共に、 ウィロウのボウルで私もご相伴にあずかります。 小学校卒業まで、あと4ヶ月。 入学時に本人が「ぜったい、赤」と選んだランドセルは まだまだきれいで、6年間も使ってきたようには見えないのに 先日、ランドセルの中から 卒業文集の下書きだという作文が出てきました。 タイトルは、将来の夢。 そこには、バイオリンの先生になりたいのだと書かれてありました。 「私のバイオリンの先生は 別に‘バイオリンのここが楽しいのよ’と直接伝えてくれたわけではありません。 先生のひいている様子やお話から、 自然に‘楽しいんだよ’という気持ちが伝わってきました。 このように‘楽しさ’を自然に伝えられるような先生に 私はなりたいのです。」 因みに、女子がランドセルにつけるマスコット、 最近は、色とりどりのマカロンや、精巧な作りのケーキなど スウィーツコレクションもよく見かけます、 大人が見ても、わあ、よくできていて、かわいい。 で、娘のランドセルに揺れるのは、 まさか、まさかの、「あずきバー!」 ・・・どこまでも、和のお人なのでせう。 赤いランドセル、カタカタいわせて、 あずきバーを揺らせて、 バイオリンも楽しく弾いて、 残りの小学校生活が充実したものでありますように。 (2013.11.13) |
最終日にどうにか間に合った! 古くからの大切な友達に会うように 一枚、一枚と、再会する。 瀬戸大橋のライトグレーは 東山氏が景観に配慮して提案された色だという。 美術館のカフェの 大きな窓から望む、大きな景色。 カフェでいつもいただくのは、 お抹茶とお饅頭のセット。 お饅頭「あまも」は 青海苔を練り込んだお饅頭で塩餡をくるんであり、 塩田の地、坂出ならでは。 こちらも、いつものおみやげに・・・ もうひとつの白夜の旅
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暗闇の中から、光るライトがぐんぐん近づいて
高校生の頃、学校帰りに寄れる近所の塾ではなく、
修学旅行から戻ってくる娘を迎えに
(2013.10.25)
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