Blue willow のある食卓
ーEveryday with Bluewillowーー
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3回目の春に 鶯が鳴き、カリンの莟が膨らんだ。 この家で迎える3回目の春。 新しい暮らしの形を模索してきたそれまでの数年間、 いろいろな土地や物件を見るうちに 自分たちが住まいに望むことがはっきりとしてきたのがよかった。 多くは望まない。 でも、「これだけは」という数点が叶えられていたら 残りの部分は自分たちで補おう、 そんな風に考えていた時に出会った こじんまりとした家だった。 狭すぎたキッチンの作業台だけは入居時に購入し その他は、買い取ったままの形を受け継いでいる。 子育てを終えられた夫妻が建てられた、ほぼ「おふたりさま仕様」なので 全てに関してコンパクト。 そこがまた気に入った点のひとつでもあったし 自分達の手や心が行き届く範囲で暮らせたら・・・ そう考えているので、過不足はない。 自分たちの住処にすべく、 好みの色にペンキを塗ったり、壁紙を張り替えたり 少しずつ手を加えるのが楽しみだ。 春先には、玄関に鏡を掛けた。 ここは是非とも、と再びガラス作家の尾崎雅子さんにお願いして 素敵に作っていただいた。 それにしても、無精者にとって “手や心を行き届かせる”ということがいかに難しいことか。 気にかかっているあれやこれやに目を瞑り、 結局、キッチンにこもってケーキを焼いてみたり・・・な週末。 窓の外から、ホーホケキョ。 まあ、ごゆっくり そう、言ってくれてる? (2017.4.18) |