Blue willow のある食卓
ーEveryday with Bluewillowーー
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「ママ、“舟歌”って知ってる?」 娘がおもむろに聞いてきた。 舟歌は数あれど、 二大舟歌といえば、やはりショパンと八代亜紀さんよね。 しかし・・・ 目の前にいるのは、平成二桁生まれのJK。 「知ってるけれど、どの舟歌?」 彼女の言う“舟歌”は 亜紀さんの方だった。 なんでも最近、昭和歌謡に目覚め(なぜだ!?) 通学中の電車で聞いているらしい。 名曲をざくざく発掘して楽しんでいるが、 そこで出会った“舟歌”にシビレたと。 平成生まれの女子高生、 なかなか面白い。 昭和の女子高生だった私もそれなりだったけれど 今どき高校生は、更に多忙で 長距離通学をしている娘は、なおさらだ。 発表会が近づいてきたけれど バイオリンが弾ける時間も激減。 予定していたブルッフのコンチェルトは 大曲すぎて、さらいきれず モンティの「チャルダッシュ」にて参加することになった。 ハードルは低くなったにかかわらず、 それさえ十分に向き合えない日々。 「チャルダッシュ」は小品だけど、 難所や聴かせどころもある。 ジレンマとの戦いの中、 投げやりな言葉を放ったり、悔し涙を見せたり・・・ それでも、やっぱりそればかりでもないのだ。 一緒に過ごしてきた10年という年月は、 弾き手と楽器の間に良き関係を育み、 稀にスペシャルな瞬間を用意してくれたりもする。 楽器と息が合い、 満足のいく音が鳴ってくれるそんなとき 日々、時間に追われている娘も、ひととき解き放たれているように見える。 「やっぱり、私、バイオリンが好きだなあ!」 楽器との時間は少ないけれど 今こそ、ある意味彼女にとってバイオリンが近い場所にあるのかもしれない。 さあ、チャルダッシュ! もとはハンガリー語で「酒場」という言葉に由来した ジプシーの哀愁が漂う音楽だ。 うねるように歌いあげるところ、 誰の耳にも印象的に響く旋律は しみじみ飲めば〜♪と、そう遠くもない。 亜紀さんの舟歌にシビレるあなたはには いいチャルダッシュ、弾けるんじゃない!?
残念ながら、私はしみじみお酒が飲める体質ではないけれど、 すっかり秋めいてきて 珈琲がしみじみ飲めることが、ただただ嬉しい。 今週末もまた、オーブンを稼働。 モカマーブルケーキを焼き、 濃い珈琲でしみじみ。
我が家にとっては、秋の風物詩となったバイオリンの発表会。 娘が以前、「おばあちゃんちみたい」と言った先生のお宅は 私にとっても、そんな場所。 ほっと安らぎ、呼吸が楽になる。 沢山の子供達を見てこられた先生は、 今の娘もおおらかに受け止めてくださる。 「いいんです、みんなそういう時期があるんです。」 ちなみに・・・ 哀愁のなんたるか、ジレンマのなんたるかと無縁の息子も、 ギコギコ、奮闘中! 「いいなあ、小学生はヒマで。」姉に言われて、 ぷんぷん、憤慨中! 喧嘩じゃなくて、二重奏の練習しなさいよ〜。 (2017.9.09) |
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空気があまりにもひんやりしていて 狐につままれたような気分で、オーブンを予熱する。 数日前までの暑さが嘘のよう。
ココナッツと、パイナップル缶。 夏の始まりに用意しておいた材料で マフィンを焼いた。
初秋の朝に焼き上がる、夏のマフィン。 うっとりとあまずっぱく、 思い出に変わると輝きを増す 夏の日々さながらに。 (2017.9.02) |
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