Blue willow のある食卓
ーEveryday with Bluewillowーー
「どうか少しでも穏やかな週末になりますように」 昨日、夕方のニュースの最後で キャスターの方がおっしゃった。 それはローカルニュースではあったけれど、 もちろん、私たちの暮らす地方だけではなく、 全国に、そして、全世界に向けられた 心からの言葉だったと思う。 どうか少しでも穏やかな週末になりますように・・・ (2020.3.28) 連休最終日は、自転車で河原へ。 水辺に立てば 頬をなでていくやわらかな風。 時折、土手を散歩やジョギングする人がいる他は だあれもいない。 やっちゃう? 「だ〜るまさんがこ〜ろんだっ」 ひとしきり盛り上がったあとは 鬼ごっこ。 縦横無尽に走り回って、 笑いが止まらない子供達。 大人達は膝の笑いが止まらない。 足元には、クローバーに、つくしんぼ、 それから、もちろん、「春のよもぎ」 いつもと変わらない緑のカーペット、 ありがとう。 帰りには、よもぎ餅の調達もぬかりなし。 味も色も香りも濃厚で 一口頬張れば、 春の野にふたたび。 (2020.3.22) 3月も半ばを過ぎ、激しい風雪。 名残り雪、というには荒々しく みぞれのような雪が吹きつける。 あっという間のことではあったけれど、 目の前の嵐に目を奪われている間だけは まさに嵐のごとき現実の世界を、しばし忘れられた。 小学校が休校になって、 息子が持ち帰った課題の中に、 安房直子・作の「初雪のふる日」があった。 教科書の最後に掲載されている物語で 本来なら、4年生最後に読むはずだったが それも叶わなくなったから 各自読んで、配布のプリントをやりましょうと。 思い返せば、 4年生最初の国語は、あまんきみこ・作の「白いぼうし」だった。 ゆるゆるとあたたかな春の夕暮れどき、 宿題の音読を聞いていたことを思い出す。 あれからほぼ1年、 宙ぶらりんのまま学年は強制終了となり、 想像もしなかった今がある。 まったく、想像さえしていなかった。 「初雪のふる日」は 白い雪うさぎにさらわれそうになった女の子が 「よもぎ、よもぎ、春のよもぎ」と おまじないを唱え、難を逃れていくお話だ。 なにしろ、よもぎはまよけの草なのである。 雪とうさぎの物語だったから、 というわけではないけれど 白い衣をまとった キャロットケーキ。 雪のようなフロスティングは、ココナッツ。 定番のクリームチーズも美味しいけれど 甘いココナッツも、スパイスを効かせたケーキによく合う。 テレビでは、国境封鎖のニュース。 「よもぎ、よもぎ、春のよもぎ」 まよけの草はないものか。 ひたすらに、春を待つ。 (2020.3.19) |