Blue willow のある食卓 vol.8


      -Everyday with Bluewillow-

      どんなものと合わせても
      いつも新鮮な驚きをくれるブルーウィロウ。
      はっとさせられる瞬間を
      暮らしの中から切りとって。



    ‘いちばんはじめの あさのひかりは
    パンケーキにのっけたバターみたい
    あったかくて きいろくて
    ぼくのまくらで とろっととろける’

    気持ちのよい朝から、安らかな眠りにつくまで、
    小さな男の子の一日を、詩のように綴っているこの絵本は
    娘も私もお気に入りの一冊。
    何度も図書館で借りてきては読んでいます。
    そしてその度に パンケーキが食べたくなってしまう有様。
    週末にはパンケーキを焼こう・・・
    そうだ、レモンカードも作っておこう。
    寒さでこわばっている体に元気をくれるような色と味のレモンカード。
    パンケーキに乗せたらきっとバターみたく黄色くとろけて
    美味しいにちがいない。

    でもお鍋から甘酸っぱいにおいがしてくると
    とても、週末まで待てません!
    こんがりトーストを用意して
    出来たてのレモンカードを早速いただきます。
    お日さま色のレモンカードトーストで
    ウィロウの上もぱあっと明るく。

    さて、その絵本。
    男の子の一日はこんな風に終わってゆきます。
    ‘ごはんのあとの しずかなよる
    まどからこぼれた つきのひかりは
    ねこがなめてる ミルクみたい
    きもちのいい くらいへや
    かあさんが うたをうたってくれる
    とうさんの ハミングもきこえてくる’

    こうして朝と夜が繰り返し訪れる 毎日。
    何も変わったことは起きないけれど
    何度読んでもちっとも飽きないどころか
    こちらの気持ちもどこか満ち足りてくるのは
    おひさまで目覚め、たっぷり遊んで、心地よく眠りに落ちる。
    そんな子供の普遍的な幸せを 絵本の隅々から感じ取れるからかもしれません。

    ・「パンケーキにのっけたバターみたい」
    ジョナサン・ロンドン 文(ほるぷ出版)

     


    パネトーネの包みを開けました。
    ドライフルーツがたっぷり入ったこのパンは イタリア伝統の味。
    クリスマスはじめ、イースターやバレンタインにも欠かせない
    パンなのだそうです。
    私もクリスマス前にパン屋さんで買っていたのですが
    焼いてから一月後くらいが一番美味しくいただけると聞いたので
    これまでじっと寝かせて待っていました。
    噛みしめると、ほんのりした天然の甘みが口に広がります。


    包みについた赤いタグにはHAPPY CHRISTAMS!の文字。
    見慣れたこの文字が
    知らない外国語のようにも、
    古い絵本のタイトルのようにも感じてしまう、この不思議。
    クリスマス・・・・かあ。
    ほんの少し前のことなのに、その楽しい響きはすでに遠い昔のことのよう。
    そう、これはいつだってこの時期におぼえる不思議な感覚です。
    年が明けるまでと明けてから。
    ただカレンダーの上での違いしかないにもかかわらず
    元旦という一日を超えるだけで
    どうして 流れる冬時間の気分や気配がこうも違うのだろう・・・。
    クリスマスカラーに代表されるどこか華やいだ12月は遠く、
    しんしんと厳しい寒さがつのるモノクロな1月。
    どちらもそれぞれに好きなのだけれど。

    灰色の空からは 今にも雪が降りてきそう。
    冷えきった空気で鼻の奥がつん、とする。
    時おり 吹きつける風。
    「強い風だね」
    「かぜは どこからくるの?」
    着膨れした娘を抱き上げると、
    その頬は 小さい子特有のほのかにあまい香りにしっとりとしている。
    鼻腔をくすぐるその甘さは、あたかもパネトーネの生地ような心地よさで
    訳もなく可笑しくなって笑いだしてしまう私、つられる娘。



     

    クリスマス目前の週末は
    一気に寒波が押し寄せてきて、
    小雪のちらつく寒い冬日となりました。
    クリスマスが近づいてきたら、
    アドベントカレンダーよろしく、一日ひとつずつ食べてゆこう・・・・
    そう思って用意していたWalkersのクリスマスシェイプショートブレッド。
    12月の中盤には家族3人そろって風邪をひき、その機会もなかったので
    ようやく開封。
    外は風の唸る冬の嵐。
    一方、クリスマスツリーとビスケットのあるあたたかい室内。
    その幸福な冬のコントラストに、
    今年も又、私はいつもの本を取り出してこの一節を読み返み返すのです。

    Outside, the winter landscape has a beauty of its own:
    bare branches against a clear sky,brilliant stars on a frosty night
    and perhaps a swathe of untouched snow.
    But these beauties are best when seen from the comfort of one's home,
    with a good fire cracking and the smell of crumpets toasting for tea.
    That is the charm of the winter season,
    the contrast between the cold and the warmth,the light and the dark.

    「CHRISTMAS AT FAIRACRE」Miss Read.



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