Blue Willow のある食卓 vol.58
どんなものと合わせても
いつも新鮮な驚きをくれるブルーウィロウ。
はっとさせられる瞬間を
暮らしの中から切りとって。
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一段落ついたところで、 彼女が手にしていたのが絆創膏だったから ああ、やっぱり?と覗き込む。 痛々しく荒れた指先を見つめる私自身の指にもまた 絆創膏が欠かせない。 おむつを替えては手を洗い、 細切れの水仕事の度に手を濡らす。 手洗いの頻度の高い赤ちゃんとの暮らしには どんなクリームでも追いつかないのだ。 初冬の陽射しの入る日曜日のリビングで 指先に絆創膏を貼った二人が サンドイッチを前に話し込む。 出会いは10代だったのに 思えば遠くに来たものだ。 気がつけば40代を目の前に、 お互い二児の母。 それでもひとたび顔を合わせば、 それぞれの部屋になにやかや持ち寄っては 夜が更けるまで話し込んだ 学生アパートの日々のよう、 すっかり寛いだ気持ちになる。 ねえ、今いい? アパートの部屋のドアをノックするように・・・ とはいかないけれど 高速道路を一時間走れば 今でもこんな時間が持てることに感謝。 同士の証!?指先の絆創膏も心強く、 日の落ちかけた海辺の町を後にする。
おみやげに持たせてくれた メープルの甘いクリームがサンドされたビスケット、 ミルクティーにぴったりです。 11月も最終日。 一息ついたら、 我が家もこれからクリスマスツリーを飾る予定。 (2010.11.30) |
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紅玉の季節です。 小ぶりできゅっとしまったボディに ニュアンスのある紅色・・・ 我が家は皆、火を通した林檎が好きなので 生以上ジャム未満といった具合に煮ておくと 朝食に、おやつに、息子の離乳食に あっという間になくなっていきます。 今日はひと手間かけて、 煮林檎をカスタードクリームと一緒にクレープに包んで。
窓の外は強い風。 木枯らし第一号が、なんてニュースが届き始めると 娘の誕生日が近づいてきたことを感じます。 プレゼントは・・・ケーキは・・・ 林檎を煮るあまずっぱい香りが広がってゆく中、 嬉しい想いも巡ります。
彼も来月1歳に。 梨と林檎の違いはあれど こんなお方、いつかどこかで見たような・・・ (2010.11.07) |
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‘小さな家が一列に並んでいるところまで来て アンナは、ちょっと止まって息をつきました。 どの家も、まだカーテンがしまったままでした。 低い柵ごしにかがみこんで、 小さな家の庭でゆれているダリアやグラジオラスを見ていると 急に風がやんで、家の中で七時を打つ、太くて低い時計の音がきこえました。 それは、とてもゆったりとして気持ちのいい、家庭的な音で アンナに日曜日の午後を思い出させました。 日曜日の午後のお茶の時のゆで卵、 はちみつのついた熱いスコーン・・・・。 あまりに気持ちのいい音なので アンナは、ほんのちょっとの間、 自分がどこにいるのか忘れてしまったほどでした。’*
*「思い出のマーニー」
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