Blue willow のある食卓
ーEveryday with Bluewillowーー
「窓からの風が気持ちよさそうだから
階段で読書してみよっと。」 夏休みの昼下がり。 姉が一番上の段に腰掛けて本を広げたら すかさず、弟も本を持って後を追った・・・ のが、ほんの数分前だったか。 私を呼ぶ声に階下まで行ってみると 上から紐で結ばれたカゴがするすると降りてきて 「おやつ入れて〜」 曰く「四捨五入したら、もう3時。おやつの時間だよ」 ど、どこで四捨五入してんだか。 そんな言いぶん、初めて聞いた! 風鈴が風と戯れる音が ときおり庭から聞こえてくる。 数年前、高知の硝子工房で購入した風鈴「海つ音」は 硝子が少し厚めで、 音色もまた、しっとりとしている。 猛暑は続くけれど 日差しには少しずつ秋の気配が感じられるように。 「Lemon Drizzle Cake」は 英国のクラシックケーキのひとつ。 レモングレーズが しっかり甘くてすっぱくて 暑さにまいった身体に効くのです。 ちりん。 風鈴の音が、またひとつ。 8月も終わっていきます。 たとえ短くても、どんなに特別でも 夏の終わりにはやはりいつもとおんなじ気持ちがするものですね。 残暑お見舞い申し上げます。 (2020.8.29) |
「ポシェット」と呼ばれる 小さ目のショルダーバッグが好きです。 母と洋服を買いに行っていた子供のとき、 コーディネートの最後に 似合うポシェットを選んでくれて これで仕上げ!だったか、カンペキ!だったか そのようなことを言ってくれて ほんの、ただ、それだけのことなのですが そのときのことをよく覚えているのです。 以来ずっと、ポシェットはなんとなく特別な存在。 最後に記憶にあるのは 小学校6年生の春だったかな。 オリーブ色で二つ折りの 「おとなっぽい」ポシェットが自慢でした。 楽しみにしていた帰省に向けて 新調した夏のポシェット。 この夏、使うことは叶わなかったから ラインで母に写真を送ってみたら 残念な気持ちが滲み出ていたのでしょうか・・・ 食べ慣れた地元の味噌や、 大好きな「しそわかめ」など、 ふるさと便が届きました。 早速、届いた味噌でお味噌汁と しそわかめのおにぎりを。 私のパワーフードです。 (2020.8.23) |
朝食のヨーグルトやトーストはもちろん、 料理にも使うので 蜂蜜はお手頃価格のボトルを常備している。 たいていは、大好きなレンゲ。 そして、ときどき、 特別なひと瓶を選ぶ。 採蜜された植物や、場所、名前の背景・・・ 選ぶ理由はさまざまで ラベルのデザインに惹かれることも。 息子が生まれた冬の「冬青」 夏物語の「海辺ラベンダー」 クリスマスクッキーに焼き込んだ「もみの木」。 こ COTSWOLD HONEYは 英国コッツウォルズ地方で採蜜された 黄金色の蜂蜜。 無添加で栄養価も高く、 口に広がる濃い風味は 子供の頃に読んだ物語の一節を、いつだって想起させる。 「みつのついたあたたかいまきパン」の蜜は きっと、こんな味だったに違いない! ときどき、贈り物に選ぶこの蜂蜜。 友達へのプレゼントに便乗して、 久しぶりに自宅用にもひと瓶。 コッツウォルズはロンドンから北西に車で二時間ほどの田園地帯。 「蜂蜜色の」と形容されるコッツウォルズストーンの建物が愛らしく どこまでも続く緑の野には いつも気持ちのよい風が吹いていて。 瓶の蓋を開けたなら、 遠い旅のワンシーンも蘇ってきた。 (2020.8.22) |